稽古中の怪我で、特に多いものが手のマメです。
手にマメができて皮が剥けている生徒がいると、痛そうで見ていられません!
確かにマメは痛いけど、竹刀の握り方の癖を確認することができるよ!
剣道の稽古にマメはつきものですが、マメができた部位によって意味や原因が違います。
できた部位によっては、悪い癖がついていることになりますので注意が必要です。
ということで、今回は剣道の稽古でできる手のマメについてご紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・剣道未経験顧問の皆様
・剣道初心者の中学生・高校生
剣道でできる手のマメの意味
手のマメとは、竹刀の柄革と手のひらの皮膚がこすれてできる「水ぶくれ」のことです。
色々な部位にマメができますが、特にマメができやすい場所は次の部位となります。
- 右手の手のひら
- 左手の薬指・小指の付け根
- 左手の手のひら
それぞれの部位にできるマメの意味について詳しく紹介します。
右手にできるマメ
右手にできるマメには、「右手の力を使って竹刀を振っている」という意味があります。
剣道では左手の力を使って竹刀を扱うことが正しいとされています。
そのため、右手にばかりマメができてしまう人は、正しい竹刀の握りが身に付いていないことになります。
右手にマメができやすい人は、右手中心の構えや打突になっていないかを確認しましょう。
左手の薬指・小指の付け根のマメ
左手の薬指・小指の付け根にできるマメは、「柄頭を意識して竹刀が握れている」という意味になります。
柄頭に小指がかかることで打突に冴えが出て一本になりやすい技を出すことができます。
左手の薬指・小指の付け根にマメができやすいという人は、正しい竹刀の握りが身に付いていることになります。
左手の手のひらのマメ
左手の手のひらにできるマメは、「竹刀を構えた時の左手の握りが弱い」という意味があります。
竹刀を構えた時は握りが弱く、打突の瞬間に急激に握りが強くなることで手のひらがこすれてマメになります。
竹刀の握りが弱いからと言って、決して悪い癖というわけではありません。
技を出した瞬間に握りが強くなるため、打突に冴えが出る等のメリットもあります。
剣道で手にマメができる原因
竹刀の柄と手のひらの皮がこすれることで、手にマメができます。
そのため、手にマメができやすい人は竹刀の握りに原因があると考えられます。
手にマメができやすいという方は次の2つを見直しましょう。
- 竹刀の握り方の癖
- 竹刀を握る力加減
例えば、竹刀を横から握る癖がついている人は、手の内に竹刀が収まりきらないため柄革と手のひらがこすれる原因となります。
また、竹刀を握る力が弱すぎる人は、手の内の中で竹刀が浮いてしまうため柄革と手のひらがこすれてしまいます。
手にマメができやすい人は、自分に合った適切な竹刀の握り方を研究してみましょう。
剣道でできる手のマメのケア方法
一般的なマメのケア方法は、「水ぶくれの水分を抜かずに自然に治す」という方法です。
しかし、出血や大きな痛みがない限り、手のマメだけでは稽古を休ませてもらえません。
稽古が休めない以上、次の方法でマメの応急処置をして稽古を続けましょう。
- 水ぶくれとなって浮いている皮に消毒をした針を刺す
- 刺した穴から水分を抜き患部を消毒する
- 皮は残したまま絆創膏やアンダーラップを貼る
- テーピングを巻く
マメができた状態で竹刀を振ると痛みがありますが、応急処置をすることで痛みを和らげることができます。
さらに、テーピングでマメを保護することで、皮が破れることを防ぐこともできます。
ただし、この方法はあくまでも応急処置ですので、稽古後はテーピングをはがして改めて消毒をしましょう。
どうしても手のマメが痛い時の対処方法
テーピングによる応急処置だけでは、「どうしても手のマメが痛い」という人もいます。
手のマメの痛みが我慢できない時は、小手下手袋を装着して稽古をしましょう。
小手下手袋を着けることで、マメができてしまった手のひらを守ることができます。
また、小手下手袋には、竹刀の柄と手の皮が直接こすれることを防ぐ効果があります。
そのため、小手下手袋を着けて稽古をすることで、手にマメができなくなります。
ただ、マメができにくいということは「悪い握り方でできたマメ」にも気づけないというデメリットもあります。
デメリットも確認した上で、必要に応じて小手下手袋を活用しながら稽古をしましょう。
剣道でできるマメのまとめ
以上で、剣道の稽古でできる手のマメについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
マメができる部位にも意味があったんですね!どこにマメができたかも確認してみます!
皮がむけて生徒が痛がっていると慌ててしまうけど、マメのケアをしてあげることも忘れずにね!
マメができた部位によっては、竹刀の握り方に悪い癖がついている可能性があります。
しっかりと握り方の癖に向き合いながら、より良い竹刀の握りを身に付けましょう。
手にマメができると痛みがあり竹刀を振るのが難しくなります。
しかし、手のひらにマメができるということは、それだけ稽古を積み重ねているという証拠でもあります。
マメができた回数だけ剣道が上達したと考えて、ポジティブな気持ちで稽古に励みましょう。
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