合同稽古で会場を提供すると、よく「どのように声を出さない子に対応すれば良いでしょうか?」という質問をいただくことがありました。
そうなんですよ!なかなか声が出ないんですよね!
まあ、そういう習慣がない子たちだからね!
筆者が顧問を始めた当初、声を出さない子たちが少なくありませんでした。
正直なところ、私自身も非常に困惑していましたので、良くその気持ちはわかります。
ということで、今回は剣道で大きな声を出させるためにはどのように指導したらよいかを解説していきます。
この記事はこんな方におすすめ
・初めて剣道部の顧問になった
・生徒が大きな声が出ない
そもそも大きな声が出ない原因は?
剣道という競技は、声を出さなければ成り立ちません。
どれだけ技術的に上達しても、しっかりと声を出せない状態では、実質的に意味がないのです。
当該生徒はもともと声が小さく、出すことができないのであれば諦めもつきます。
しかし、驚いたことに、その子は友人とおしゃべりして笑っている時などは、かなりのボリュームで声を出すことができるのです。
ある日の練習後、大きな声で笑っている彼らに対して、「なあ、なんでその声を剣道で出さないの?」と、何気なく聞いてみました。
すると、彼らは次のように答えました。
だって何か恥ずかしいもんなあ
うん。剣道の声って出しにくいしね
彼らの返答には衝撃を受けました。
私にとっては、剣道をやっていて大きな声を出すことが恥ずかしいという発想は考えもしなかった盲点でした。
大きな声を出せる雰囲気作りが最重要
結論から言うと、大きな声を出せる雰囲気が重要だということです。
部活の中では、剣道をするために大きな声を出すことが当たり前であり、重要であり、必要なことです。
そうした認識を持つためには、雰囲気づくりが非常に重要です。
顧問が率先して大きな声を出す
部活の中で雰囲気をつくるために、顧問が率先して大きな声を出すことは重要です。
そのため、顧問自身が稽古中に率先して大きな声を出し、生徒たちと共に稽古することが必要ですよ。
顧問が率先して大きな声を出すことで、生徒たちは剣道の本来の姿を体現することができます。
大きな声は気迫や意志を示し、技をより力強く表現する手段です。
そのため、顧問が積極的に声を出すことで、彼らも自然と剣道の精神を取り入れ、真剣に取り組む姿勢を持つようになるでしょう。
強豪校へ出稽古に行く
実際に競合校の稽古を経験することで、普段の稽古も楽しく変わっていきました。
生徒一人ひとりの意識の中でも、以下のような変化が生じました。
・大きな声を出すことの重要性に気づいた
・挨拶や返事を積極的に行うようになった。
これらの変化は、声を出す雰囲気がない状況を変えていくために大切な要素です。
もし現在、声を出す環境がなく、それを変えていきたいと考えている場合、実際に声を出している場所に積極的に参加し、その雰囲気を肌で感じることが一番効果的です。
継続的にその空気に身を置くことで、自然と声を出すことに慣れ、自信を持って表現できるようになるでしょう。
剣道で大きな声を出させる指導法のまとめ
以上で、剣道で大きな声を出させるためにはどのように指導したらよいかを解説してきましたがいかがだったでしょうか。
なるほど!私自身で声出すのはちょい難しいので、出稽古いきます!
それがいいよ!どんどん強くなるぞ!
声を出すという単純な行為ですら、周囲の雰囲気やその人の意志によって変わってしまいます。
どれだけ大きな声を出すように声をかけても、環境がそれに適していなければ、人はなかなか変わることはありません。
声を出さない子をどうにかするのではなく、その周りの環境を変えてみることはいかがでしょうか。
環境を変えることで、声を出すことが当たり前となるような状況を作り出すことが重要ですよ。
剣サル事業部の順位はこちらから見ることができるよ!
にほんブログ村
コメント