初めて出会った人とよく話題に上がるのが、スポーツ経験ですよね。
特にメジャーなスポーツ、例えば野球やサッカーは、多くの人がルールを知っているので会話が弾むことが多いですよね。

たしかに、鉄板の話題ですよね!

そうなんだけど、剣道ってすごさが伝わりにくいんだよね!
しかし、剣道のような伝統的なスポーツは、一般的には「暑そう」や「臭そう」といったイメージが先行し、深い話題に進展しづらいこともあります。
はじめて聞いた人は「剣道二段」がすごいのか、強いのかよくわからないんですよね。
さて、その段位とは何か、そして実力との関連はあるのでしょうか?
ということで、本記事では、段位の背景やその意味、そして「強さ」との関連性について詳しく掘り下げていきます。
この記事はこんな方におすすめ
・初めて剣道部の顧問になった
・剣道の段のすごさがわからない
剣道の段位とは

剣道の段位の取得条件
剣道で段位審査を受けるためには、特定の基準をクリアする必要があります。
これらの基準は非常に大切です。
全日本剣道連盟の公式サイトに明確に記されているので、以下でご紹介します。
剣道の段位審査の資格要件
- 初段:一級受有者で、満13歳以上の者
- 二段:初段受有後1年以上修業した者
- 三段:二段受有後2年以上修業した者
- 四段:三段受有後3年以上修業した者
- 五段:四段受有後4年以上修業した者
- 六段:五段受有後5年以上修業した者
- 七段:六段受有後6年以上修業した者
- 八段:七段受有後10年以上修業し、かつ、年齢46歳以上の者
初段を取得した後、次の二段の審査を受けるためには1年の修業期間が必要です。
四段を持っていれば、五段の審査を受けるまでに4年の期間を要します。
特に八段に関しては、七段の取得から実に10年の期間を経過させなければなりません。
このように、高い段位を目指すには時間とともに多くの経験が求められます。
剣道を実際に経験していない方々にとって、この特有のシステムはあまり知られていないかもしれませんね。
剣道の各段位の最短取得可能年齢
それでは、各段位を最短期間で取得する場合の年齢を、全日本剣道連盟の条件を基にまとめてみましょう。
剣道の各段位の最短取得可能年齢
- 初段:13歳 (中学1年生)
- 二段:14歳 (中学2年生)
- 三段:16歳 (高校1年生)
- 四段:19歳 (大学1年生)
- 五段:23歳
- 六段:28歳
- 七段:35歳
- 八段:45歳
驚くべきことに、初段から八段までを最短で進む場合でも、約32年の期間が必要となります。
八段を獲得するためには、長い年月と深い研鑽が求められるのです。
そして、この表を参照すれば、大まかにその人がどれくらいの期間剣道を続けてきたのかが推測できます。
例えば、二段の人はおそらく中学時代まで、三段の人は高校時代まで剣道を続けていた可能性が考えられますね。
剣道の各段位の取得難易度
剣道の段審査の難易度や合格率、気になるポイントですよね。
以下に、段位ごとの大まかな合格率とその特徴をシンプルにまとめてみました。
剣道の各段位の取得難易度
- 初段:80〜90%
- 二段:60〜70%
- 三段:40〜50%
- 四段:30〜45%
- 五段:20〜30%
- 六段:10%
- 七段:8〜10%
- 八段:1%
初段~三段
この段階では、部活動や道場での日常的な稽古を経て、ほとんどの人が合格します。
三段までの保持者は、要するに「高校までしっかりと剣道をしていた」という印象です。
四段
ここからが難関のスタート。特に大人から剣道を始めた人にとって、四段は初めての大きな壁となります。
若い人と比べ、年配者の合格率はやや低くなります。
四段は、高校卒業後も継続して剣道を実践し、かつ一定の実力を持つ人が到達するレベルと言えます。
五段以降
合格の難易度はここからさらにアップします。
八段
八段の合格率は非常に低く、真の達人と言えるレベルです。
そのため、七段の先生は多く見られるものの、八段の先生は非常に希少となっています。
八段と実際に稽古する機会は限られています。
八段の保持者は、まさに剣道の「仙人」とも言える存在ですね。
剣道の段位と強さの関係性

剣道の段位取得には一定の年齢制限があることは理解していただけたと思いますが、多くの方が以下のような疑問を持つかもしれません。

剣道の段位が高い人って強いってことなの?
この質問の答えは、単純に「段位と実力は必ずしも一致しない」というものです。
当然、最高段位の八段を持つ方は非常に高い技術を持ち、相手に隙を見せない強さを持っています。
しかし、初段や二段の段位は、中学の部活動で頑張っていれば取得可能なレベルです。
この段位の人々の実力は、運動センスや練習の量など様々な要因に影響されます。
段位は、個人の剣道における経験や技術を認められたものにすぎません。
あくまでも、剣道を極めるための目標の一つであり、その段位がそのまま戦術的な強さを示すものではありません。
要するに、「〇〇段だから強い」と一概には言えないのです。
実際に、三段から七段まで出場している2021年の全日本選手権では、四段の選手が優勝しています。
剣道の段位と強さの関係性のまとめ
以上で、段位の背景やその意味、そして「強さ」との関連性について詳しく掘り下げてきました。

いやー、なんとなく分かった気がしますよ!

まあ、なかなか難しい判断にはなるよね!
多くの人は四段を高段者のスタートラインとみなしています。
つまり、四段以上の段位を持っている人は、確かな技術を持っていると言えるでしょう。
ただ、段位は必ずしもその人の実力を示すものではないんです。
たとえば、三段の元気な高校生が、四段や五段の経験者よりも実戦で勝ってしまうこともあります。
段位は、一つの基準や参考点として捉えるのがベストですね。

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