第16回の世界剣道選手権大会において、多くの方々が韓国の剣道に注目したことでしょう。
以前の大会で礼儀作法の点での評判が芳しくなかった韓国の剣道は、第16回大会では一新された印象を受けました。
日本武道館での熱戦を中継で見ながら、多くのファンが韓国の剣道の進化や独自性を肌で感じたはずです。
しかし、ネット上では韓国の剣道に対する誹謗中傷も見受けられます。

たしかに、あんまり評判良くはないですよね!

一回ついてしまったイメージはなかなか払拭できないからね!
ということで、本記事では韓国の剣道がどれほど凄いのか、また日本の剣道との違いやマナーについて、客観的な視点から解説いたします。
この記事はこんな方におすすめ
・初めて剣道部の顧問になった
・韓国剣道について気になる
韓国剣道の強みはパワーとスピード

上部に付けた動画を見ていただくと、韓国と日本の剣道の違いを実感することができます。
一見、日本人選手は技術面で優れているようにも感じられますが、試合中、有効打突を得ることは難しい場面が多いのが印象的です。
それは、韓国選手の持つ独特のパワーとスピードに起因しているかもしれません。
特に、韓国の選手たちは体格面での利点を活かし、圧倒的なパワーを前面に押し出しています。
しかし、竹刀の操作については、日本の剣道とは若干の違いがあるようで、竹刀の先端速度が遅めであると感じる場面もありました。
その結果、攻め手に緻密さや繊細さが欠ける部分も目立ちました。
足捌きにおいても、日本の剣道とは異なる動きを見せる韓国の選手たち。
繊細さを欠いた動きが見受けられる一方で、その動きにはパワーを感じることができます。
韓国の剣道が全体的にパワーを基盤としていることは明らかで、この点が同時に韓国剣道の大きな魅力と欠点となっているのかもしれませんね。
日本と韓国の剣道環境の違い

日本の剣道環境は地域の道場や学校の部活動を中心として、広く普及しています。
特に学校の部活動文化は、日本の若者たちに剣道の魅力や精神を伝える重要な場となっています。
一方、韓国は学問を重視する国として知られ、学校における部活動文化はそれほど浸透していません。
そのため、韓国の剣道普及は、熱心な個人が開設する道場を主軸として展開されています。
このような道場では、基本技の修練だけでなく、特にパワーを活かした面技の稽古に重点を置いています。
国際剣道連盟の下、全日本剣道連盟も昇段審査を定期的に行っており、その頻度は日本よりも少ないものの、着実に剣道の普及と質の向上に努めている様子が伺えます。
韓国選手の力強い面打ちや迫力溢れる技は、こうした日々の厳しい稽古の成果と言えるでしょう。
剣道の起源は韓国発祥のコムド?

第17回世界剣道選手権大会が話題を集める中、大韓剣道会のイ・ジョン二ム会長の発言が注目を浴びています。
イ・ジョン二ム会長の主張によれば、「剣道の起源は韓国発祥のコムドである」というもの。
この意見は一部で議論となり、剣道界に一石を投じています。
まず、「コムド」とは何か。コムドは韓国における伝統的な競技であり、一部の説によれば、現代の剣道の起源としてコムドを挙げる声も存在します。
日本の歴史を振り返ると、明治期の日露戦争やその後の韓国併合が進行する中、日本の剣道文化が韓国に伝えられたとされています。
韓国内では、コムドの競技団体が多数存在しており、団体同士の交流はそれほど行われていないといわれています。
その中には、コムドが韓国の伝統競技であり、その文化が日本に伝わり、現在の剣道が形成されたという主張をする団体も少なくありません。
このような背景を受け、全日本剣道連盟は公式サイトを通じて声明を発表しました。
「剣道の起源」についての考え
引用元:全日本剣道連盟
鉄の発見とともに鉄製の剣が作られるようになり、それと共に鉄製の剣を使っての戦いが始まりました。剣の形態やその操法も、幾多の戦いの中で時の流れと共に、変化していきました。そもそも、各地域にある文化とは、人類の移動、交流とともにお互いに影響しあい、発展をとげていったものです。そして次第に人種、国境を超えた世界人類の文化となっていくものです。
そのような過程を考えると、ある時代の中ででき上がった一つの文化を取り上げて、その起源を論じ、その発祥の地を特定の国だけにはめこむことは、所詮無理なことであり、余り意味のあることではないと考えています。これは剣道についても同様です。
剣を扱う技術は世界の各地で生まれ、確立されてきました。しかし、その中で、われわれが行っている剣道とは、「剣道の歴史」にも記されているような、日本で育った歴史的背景をもった剣道を指しています。
韓国剣道のマナーについて

世界の舞台となる世界剣道選手権大会において、韓国代表選手の活躍が目立つ中、多くの声が挙がっています。
韓国代表選手たちの技術や実力は非常に高く評価され、特に決勝戦では日本代表との熱戦が繰り広げられることが多いです。
しかしながら、試合の雰囲気や観客の態度に関しては賛否両論の意見が存在します。
特に韓国側のサポーターからのブーイングやヤジに対する不満があり、その声は年々増していると言われています。
観客席からの過度なヤジは、試合進行に悪影響を及ぼす場面も見受けられます。
日本の剣道界では、「人間形成の道」としての理念が強く根付いています。
これに対して、韓国の剣道環境には「勝利至上主義」の価値観が色濃く影響しているのか、その背景や理由を探るべきでしょう。
韓国の剣道文化やマナーを理解することは、国際的な剣道の交流や発展を進める上で非常に重要です。
異なる文化や価値観を受け入れ、共に高め合う姿勢が求められますね。
韓国剣道のまとめ
以上で、韓国の剣道がどれほど凄いのか、また日本の剣道との違いやマナーについて、客観的な視点から解説してきました。

次の世界大会が楽しみですね!

そうだね!日韓戦はどの競技も熱いね!
韓国の剣道には、独自の歴史や背景が存在します。
日本との技術や試合態度、観客の振る舞いなど、さまざまな違いが見受けられる中、互いの文化や価値観を理解し、尊重することが重要です。
国際的な舞台での剣道の発展を図るためにも、相互の理解と協力が不可欠となりますよ。

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