突然任された剣道部で、「普段の部活はなんとかまわせるようになった!」と、一息ついたくらいで訪れるのが大会ですよね。
そんな大会では申し込みの段階で団体戦のポジションまでを決定して、提出しないといけません。

そうなんですよね・・・団体戦とか全くわからないです!

定石と変化球のオーダーをしっかり教えてあげますよ!
ということで、今回は中学剣道団体戦のポジション別の役割と特徴を徹底解説していきます。
選手一人ひとりに適正のポジションがありますのでしっかりと見極めてあげましょう!
この記事はこんな方におすすめ
・剣道未経験の顧問
・ポジションについて知りたい
・自分の適性を知りたい
ポジション別の役割と特徴

先鋒の役割と特徴
先鋒の大きな役割はただ一つ。
チームに流れと勢いをもたらす!
剣道の団体戦において最も重要である「流れと勢い」をチームにもたらすことが先鋒の任務です。
チームにいい流れをもたらすためには、有効打突の手数が必要になってきます。
そのため、前にどんどん攻めていく気持ちとスピードを兼ね備えた選手が適任です。
先鋒についての詳細はこちらにありますのでぜひご覧になってください。
先鋒に向いている人の特徴
・ガンガン攻めていきたい
・打突のスピードが速い
・ムードメーカー
・特に何も考えずに試合できる(いい意味で)
・試合場を暴れ回れる(いい意味で)
次鋒の役割と特徴
次鋒の役割は
柔軟な対応!
次鋒からは、自分より前に試合をしている選手の結果によって、自分がやらなくてはいけない役割が変わってきてしまいます。
もし、先鋒が勝ってきた場合には、先鋒が引き寄せたいい流れを後ろへ繋ぐのが役割になります。
もし、先鋒が負けてきた場合には、相手に傾いたいい流れを自チームに取り戻すのが役割になります。
そのため、柔軟な対応が必要なのです。
戦力が整っていないチームなどでは、一番力のない選手が入ることも多いポジションです。
ただ、それだけに次鋒が強いチームは、「強い」ということになります。
部員が何十人もいるわけでない、中学剣道ではかなり重要なポジションであると言えます。
次鋒についての詳細はこちらにありますのでぜひご覧になってください。
次鋒に向いている人の特徴
・柔軟な思考
・返し技や引き技が得意
・自分の世界を持っている(いい意味で)
・頑固(いい意味で)
中堅の役割と特徴
中堅の役割は
試合スコアと流れの調整!
一番頭を使わなくてはいけないポジションが、この中堅です。
先鋒・次鋒の結果は考えないといけないし、流れも考えないといけないし、副将・大将の相手との相性も考えないといけないし、ということで一番難しいポジションなんです。
チームの精神的支柱となれるような選手に託しましょう。
中堅についての詳細はこちらにありますのでぜひご覧になってください。
中堅に向いている人の特徴
・賢い
・判断力がある
・体格が良い(いい意味で)
・安定感がある
副将の役割と特徴
副将の役割は
必ず大将につなげる!
正直、副将までで試合が決まってしまうことも多いのが剣道の団体戦です。
そんな中で、たとえどんな状況であろうとも大将につなげるのが副将の役割になります。
「最低でも引き分け以上で大将につなげられる!」といった場面はかなり多いため、何がなんでも引き分けにできる選手を起用しましょう。
正統派の剣道ではなくても、相手が「やりづらい!」と感じるような選手は副将で活躍できる可能性が高いです。
副将についての詳細はこちらにありますのでぜひご覧になってください。
副将に向いている人の特徴
・必ず引き分けにはできる
・鍔迫り合いからの対応が上手い
・剣道のクセが強い(いい意味で)
・諦めが悪い(いい意味で)
大将の役割と特徴
大将の役割はただ一つ、
チームを勝利に導く!
前の4人が繋いでくれた状況をしっかりと判断し、チームを勝利に導くのみです。
ここまでくると、どのような結果ならチームは勝てるのかということは明確になっています。
場合によっては、2本を取ってやっと代表戦という過酷な状況もあるかもしれません。
「大将が負けてチームが負けたなら仕方ない!」
と、全員が思えるような選手がふさわしいでしょう。
大将についての詳細はこちらにありますのでぜひご覧になってください。
大将に向いている人の特徴
・信頼感がある
・実力がある
・ズル賢い(いい意味で)
中学剣道団体戦のオーダーの組み方

王道な団体戦オーダーの組み方
*チーム内の強さを①〜⑤で表しています。
・先鋒・・・②ムードメーカー、スピード
・次鋒・・・⑤判断力、マイペース
・中堅・・・②精神的支柱、頭脳派
・副将・・・④粘り強さ、ズル賢さ
・大将・・・①大黒柱、信頼感
基本的には「先鋒・中堅・大将」の3ポジションに重きを置くのが定石です。
2番手の選手は、タイプを考えて先鋒にするべきなのか、中堅にするべきなのかを決めましょう。
おすすめしないオーダーの組み方
*チーム内の強さを①〜⑤で表しています。
・先鋒・・・①確実に勝つ
・次鋒・・・②確実に勝つ
・中堅・・・③確実に勝つ
・副将・・・④捨て副将
・大将・・・⑤捨て大将
戦力に乏しい中学剣道で、上手に選手を育てられない顧問がやりがちな目先の結果のみにこだわったオーダーです。
王道のオーダーで挑むよりは勝てる可能性が少し上がるかもしれませんが、長期的な目で見ると大きなマイナスです。
明らかに力がはっきりしている状況で、大将になった生徒はどのように思うでしょうか。
期待されていないということが明白です。
試合のメンバーに選ばれたにもかかわらず、喜べない状況いうのは辛いものですよね。
このようなやり方で優勝したチームを見たことがないですし、部活がうまくいっているのも見たことがないので気をつけましょう。
中学剣道団体戦のポジション別の役割と特徴のまとめ
以上で、今回は中学剣道団体戦のポジション別の役割と特徴を徹底解説してきましたがいかがだったでしょうか。

いやー、結構奥が深いんですね!ちょっと真面目に考えてみます!

オーダーで試合の半分以上は決まってしまうからしっかり考えてみて!
一人ひとりの力は劣っていても、5人でなんとか勝つことができるのが団体戦の面白いところです。
頭を使ってオーダーを組むことが、監督が6人目の選手として生徒たちと一緒に戦える手段でもあります。
どのような意図でオーダーを組んだのかもミーティングなどで伝えておくと良いですね。
では、頑張ってオーダーを考えましょう!

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